11月19日~20日市町村議会議員特別セミナーがオンラインで開催され、それに参加しました。
いつも唐崎にあるJIAM研修センターに足を運びますが、今回はJIAMはじめてのオンラインでの参加もOKとされました。
とても丁寧な説明の中とても快適に研修を受けることができました。
19日
地域初の生きた政策・・元全国市長会 会長筑波大学客員教授 森 民夫氏
とても人間味のある先生の人柄にひかれました。建築の方を勉強されていたこともあり、後に長岡市の市長を務められるのですが、その斬新な建物、子育ての駅やアオーレ長岡。そして、新庁舎を建設した際、1階にガラス張りの市議会議場を建設。その形は円状になっています。私も湖南市の新庁舎の議場については円がいいのではと意見しましたが通らなかったことを思い出しました。
生きた政策を生み出すためには市町村長や議員に求められる資質は
1,市民の声を聴く意欲と能力
2,要望を消化して正しい政策目的を確立する行政能力
3,異なる政策分野を総合化する広い視野
4,市民との協働を最大限に生かす包容力
とのことでした。国からの補助金も旨く活用しながらまちづくりをされ、その手腕を羨ましく感じました。
地方自治体におけるAI-RPAの導入と今後の展開
早稲田大学政治経済学術院 教授 稲継 裕昭氏
私たちの暮らしの中にさまざまなAI知能が起用されています。これからの未来はAI知能の有効活用。自治体業務が変わるということです。
すでにAI機能を導入し始めている部署もあります。
道路の補修効率化などは便利であるなと感じました。災害情報要約AIも有効であると思いました。湖南市でもAI議事録・会見録の自動化も導入されていく見通しです。
AIにできないことは、新しいことを創造すること。どうすれば売れるのかを考えること。
人現に残る仕事はコミュニケーション能力、調整力。
そのような人財をどう育てるかが課題です。
20日
これからの日本に求められる社会保障のあり方について
慶應義塾大学経済学部 教授 井出英策氏
そのパワーに圧倒されました。
壮絶な人生経験、苦労の中から、心の叫びとも取れる議員への訴え。
共稼ぎ世帯が60%。世帯収入が300万円、400万円が70%強。
1人当たりのGDPは世界4位から26位へ転落。自己責任で、政治は助けてくれない世の中で、自殺者が増えている日本の現状。
「共に生きる」がつうじない社会の分断。
私もこれでいいのかと思います。
「ベーシックサービス」を実現する。将来の不安からすべての人達を解放する。そのためには・・
誰もが必要とするサービス、子育て、教育、医療、介護をみなで支えるかたちにならないか・・
税金ですべてまかなうよう、格差を生まない社会の確立の提案。
自分がしんどいと誰かを助けようとは思えない。自己肯定感がもてる国づくりを・・
私はこの講義を受け自然と涙が溢れてきました。そんな国づくりが出来たらいいなあ・・
もっと皆が幸せに、優しくなれるのでは・・と
しかし今の政治はそうなっていない事を悲しく思います。
つくづく・・