トップマネジメントセミナー~危機を乗り越えて新しい時代へ~

10月5日(月)~6日(火)唐崎にあります研修センターJIAMにて、研修に参加しました。

今まで参加希望してもなかなか抽選から外れてしまい、参加できませんでしたが、今回は久しぶりに貴重なセミナーを受けることが出きました。全国から112名の議員が参加しました。コロナ禍でありますので、万全の体制です。食事はアクリル板が設けられ、講義の席も隣は空けています。もちろん検温をしての参加でした。

5日

一講目は

復興庁顧問(元事務次官) 岡本全勝氏 東日本大震災から学んだこと・・想定外は起きる

二講目

東京大学大学院工学系研究科教授 森川博之氏 デジタルが社会・産業・経済・地方を変える

6日

一講目

岡山市総社市 市長 片岡聡一氏 大災害は市役所の実力テスト

二講目

株式会社minitts代表取締役(佰食屋オーナー)中村多朱美氏 逆境に負けない強い組織の在り方

 

〇 大変興味深かったのは、総社市 市長の片岡聡一氏のお話でした。

平成30年7月の記録的な大雨で高石川の決壊。その時の様子をリアルに話され、その時の瞬時の判断がカギであることを改めて感じたとのことです。

泥まみれになった街を、高・中高生の子どもたちが救ってくれたと。何かしたい、させてほしいと率先して泥上げに力を注いだ子どもたち。市長が退任しても総社市は心配ない。次につながってくれる後継者がいるといった市長の言葉が印象的でした。

命と引き換えに伝えなくてはならないもの

① 有事の際は、ルールを破れ

② 公平・平等を追い求めれば逃げてしまう・・最初の5万円がありがたかった。

③ ジャッジは1分以内。決められないと人を殺す。

避難所指定場所は本当に安全か?しっかり検討して場所の変更をと話されていました。

 

〇 「デジタルが社会・産業・経済・地方を変える」では、視点の違いを教えていただきました。

賢いものが生き延びる

生き残るものは、変化できるもの。

日本はデジタル化は遅い。AIに職を奪われる→人口減少はそこまで社会不安にならない。

まずは、デジタル化に気づくこと。多様性が重要。利他と共感。

 

〇 逆境に負けない強い組織の在り方では、中村朱美氏が精力的で魅力的な方に圧倒されました。

職員の雇用環境の充実。家族が一緒に夕食を食べれる→幸せ→接客に余裕が生まれる。意欲の向上につながった。

自己決定権で従業員が「この会社は私の会社」と考えるようになる。

コロナ禍で売り上げが減少。4店舗を住宅街の2店舗に縮小。従業員を早めに解雇したことにより、失業保険がもらえ、転職も早くにできた。メニューを絞り、少しずつ、増やしていった。従業員は少なくてもお店はまわり、スキルアップに繋がった。

軍隊アリ経営。小さな組織で黒字をめざす。同じ規模の事務所を全国に展開。

自分の人生を丁寧に生きる。家族を大切にすることが、利益につながる。

基本は、やはり「人」なんだと感じた研修でした。

朝の散歩は唐崎神社。

びわ湖は静かで、美しく光っていました。