事例から学ぶコロナ禍の市区町村子どもの貧困施策学習会(ZOOM研修)

8月2日 10:30~12:30

新型コロナウイルスの影響を受けた市区町村の子ども達に寄り添う形でのさまざまな施策について、国の補正予算も含めた施策についての事例を学習しました。

200名強の様々な立場での参加者の中、

自治体報告として、福岡県古賀市長 田辺一城さん、東京都豊島区 子ども家庭部子ども若者課課長、小澤さおりさん、NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長、栗林知絵子さんのお話を聞きました。

古賀市のチルドレンファーストの取り組み

私が目を引いたのが、中学3年生がいて、インターネット環境がない場合、無線ルーター貸与と通信費の補助、高校生などがいる生活が厳しい世帯へ、高校生一人当たり1万円を給付、修学旅行における感染症対策費用の助成、小中学校の消毒作業を行う臨時職員の採用、妊娠中の市役所職員の在宅勤務などがあげられます。

予算はどうにかなる。市民が必要としていること、市民の命を救うことが政治で、財源は国から後で付いてきた。スピード感が大切・・とのこと。

心強いと感銘を受けました。最後は自分が責任を取る!!との事でした。

豊島区の小澤さんのお話・・

6月からタブレットとルーターの貸与。家庭にインターネット環境がない家庭約100世帯に対してタブレットとルーターの貸与を開始。8月下旬からスマートフォンのようにどこでも繋がるLTE対応のタブレットを児童生徒1人に1台、区から学校経由で貸与開始。回線使用料金も無料。保護者の弁当づくりの負担を軽減するために、ワタミ株式会社と教育委員会が協定を締結して8月11日~21日、平日9日間の宅配弁当の提供を試行する。利用者負担額 1食 500円。

また、フードサポートプロジェクトとして、フードロスの視点から食材提供を呼びかけ、防災備蓄食料など賞味期限が1年未満の食材などを貧困家庭に配布する。配布するのは、NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワークが請け負う。

このボランティア団体が素晴らしいと感じ、この団体がなければ、行政だけでは実現は難しいと思いました。

栗林さんのお話では、「子どものつぶやきをキャッチして、おせっかいになるプロセス」として、子どもと直接関わる環境ができるとの事でした。コロナ禍であるため、その配布先を神社や集会所の外で設け、とりにきてもらう。その時に、声をかけて状況を聞く。→安心に繋がる。今では、WAKUWAKUすまいのサポート事業にもチャレンジされているとの事でした。子ども達のセーフティーネットとして、声なき声に耳を傾ける。素晴らしい活動力です。この活動は、行政だけでは実現は難しいと思いました。

子ども達を救いたい思いが、行政と市民を繋ぎ、行政の縦割りに横串を通したと言われたことが印象的でした。

一つでも二つでも湖南市で提案し、実現できるよう努力したいと感じました。

有意義な研修となりました。

家でZOOMで繋がり、無料で勉強できたこと、感謝しかありません。