会派県外研修in東京

7月31日~8月2日 無所属の会 市民の力 会派6人で東京へ研修に行ってきました。

とても暑く、盛りだくさんの研修でした。

31日は川越市 ゴミ分別アプリ、と環境に優しいゴミ施設を視察

川越市は観光客が734万人を超え、川越祭り、蔵造りと外国人観光客も多く訪れていました。

ゴミアプリでは、湖南市もこなんいろアプリがありますが、アクセス数は4万1000件。

ゴミの情報入手が目的とのこと。大学があるので、若い人に受け入れやすいように考えられました。

今後は湖南市のように、観光や子育て、全体のアプリにならないか模索していくとの事でした。

人口35万人でステーションは1万カ所と増え、直営で行っています。職員は76名。今後は委託出来ないか見直しを図っている。

私がいいなと思ったことは、ふれあい収集。高齢でゴミを捨てに行けない人のところにゴミを取りに行くらしく、900件もあります。

大変ありがたく便利ではあると思いますが、今後増加していく中で、事業の拡充が必要となることでしょう。また、災害時の早い対応ができると言うメリットも直営にはあると言うことでした。また、クールドライブ、食品フードバンク担当職員が3名おり、余った食品の提供をお祭り等で行われています。1年で1回のことではあるようですが、ニーズの必要性は感じるものの、その安全性の担保が課題と言うことでした。

リサイクルを資源化センター内でされており、市民の方が買いに来られていました。いいことだと思いました。

8月1日 9:30~

新宿区四谷にある四谷ひろば。廃校になった学校をPTAが学校を残したい。避難所がほしい・・といった声があがり、学校を利用してのひろばを運営しています。

多くの規制の苦労がある中、区会長をはじめとし、四谷住民が力を結集してモデル事業として運営に当たっておられます。

持続していくことの難しさ。全くの無償ボランティアでは運営はできない。など課題はある中、この町を愛し、子ども達を育てたい地域の思いが詰まっていると感じました。

おもちゃ美術館、CCAAアートプラザ、東京おもちゃ美術館、そして四谷ひろば3団体で協働していました。

      

  

校庭が住宅地内にあるためにボールが飛んでいきトラブルになったり、音が近隣住民に迷惑にならないように気を使うとのお話も聴きました。

これからの公共施設のマネジメントで、湖南市では幸いありませんが、学校をどうするのかは大きな課題となっています。

1日1:00~ビックサイトにて

全国地方議会サミット2019チーム議会が地域をより良くするに参加。

全国から議会を良くしていきたいと志を持つ議員がビックサイトに集結しました。

   

最初に北川正恭氏(早稲田大学名誉教授、元三重県知事)による「なぜ今”チーム議会”がひつようなのか」と題してお話を聞きました。

善政競争をすべき。議会改革は定数削減、歳費削減、政務活動費の削減ではない。質の充実。しっかり使ってそれを市町に活かす。サボってはいけないと叱咤激励いただく。選挙で選ばれた議員は、執行部と対等に、監視機能だけではなく、条例制定をすべきと指摘。そのためには、議会事務局を議会局にして、政策立案できうる体制にしなくてはならないとお聞きしました。議長選出も、談合することなく、市民の見えるところでの立候補制度をとるべきとの指摘を受けました。

また、清水克士氏(滋賀県大津市議会局次長)がコーディネーターを勤め、岩手県北上市議会事務局議事課長小原昌江氏、茨城県取手市議会事務局次長 岩崎弘宣氏、東京都羽村市議会事務局長 小林宏子氏のお話をお聞きしました。

議会事務局は事務だけをするのではないと北川先生がいつも言われていますが、まさにこの3市は実践しておられました。お茶くみの仕事を返上できたのも、議長の度量が大きかった・・や、取手市では、政策立案のメニュー提案をしたり、意見を言ったりしているようで、まさに、議会と一体となった議会局となっています。市民のために仕事をするのは同じ事。しかし、議会改革が進む中、職員の定数の問題や、人事権は議長にあり、1年交替の議長ではなかなか指名できない実情も・・局長は議会のスパイのところもあるようで、様々な取り組みを聴きました。

1日目最後に、片山善博氏(早稲田大学教授 元総務大臣)の講義では、議員は賛成、反対を決めていく。市長与党だから賛成ではだめ。

議員間討議の中、多数決で決める。そして、市民に直接意見を言う場をつくることも重要となってきていることや、岩倉市のように、予算編成を公開すべき。議長はマニフェストを掲げ、ミッションで議長に。住民のために、議会のために質問をする。2元代表制として、決定機関のプライドを持てと叱咤激励いただきました。

2日目は、各市町の実践発表。「チーム議会の実践と課題」と題して・・

北海道芽室町議会議長、早苗豊氏、三重県四日市市議会議長 諸岡 覚氏、愛知県岩倉市議会議長 梅村 均氏のお話を聞きました。

芽室町議会では、議会改革は、議員主導で進めてきた。議員間討議では、事務局もミーティングに加わって決めていった。

また、岩倉市では、委員会代表質問を実施。可児市をTTP徹底的にパクったということでしたが、私も委員会提言に進めるために、必要だと感じています。また今後提案していきたいと思っています。

10:30~「チーム議会の視点から首長との関係を考える」

では、コーディネーターとして北川先生。パネラーには湖南市から谷畑英吾市長、最近当選された兵庫県川西市、越田謙治市長、同じく京都府京田辺市、上村崇市長が登壇しました。

議会が決めていく。議員はもっと自信を持つべきとの指摘をいただきました。議員と市長では時間軸が違う。議員間討議はしっかりやれているのか。細かい質問は窓口で聞くべきで、総合計画とのすりあわせ、大きな方向性を聞くべき。

谷畑市長からは、近郊5市で議会事務局共同設置を考えたが望まない市があり前には進まなかったとの話がありました。

また災害について北川氏が話題提供し、議会が個々に動くことがあってはならない。指揮権は市町村長が有しているとの意見があり、議員は地域を一番よく知っているので応援隊として活躍できるのではないかといった意見となりました。細やかな情報を収集するなどは重要な観点との議論がありました。

私としては、地域のふるさと防災、防災士会での決まった動きがありますので、制限をされるのは困るな・・どうすればいいかといった事を考えています。

13:40~「チーム議会の視点から市民との関係を考える」では、市民の代表がパネルディスカッションしました。

長野県飯綱町議会議員・元政策サポーター 瀧野良枝氏、愛知県新城市議会議員・元若者議会議長 竹下修平氏、静岡県牧之原氏市民ファシリテーター 原口佐知子氏、岐阜県可児市議会高校生議会・現立命館大学3年 田口裕斗氏が参加し、市政に対して活発な意見を聞く事ができました。

可児市の田口さんは議員との懇談会で議員がとても温かく迎い入れてもらい、議場を使ってリアルな体験をした事がきっかけで、市政に関心を持つようになった。議員がまちを良くしたいという思いが伝わった。自分も市議会議員という職業も考えるようになったと話し、次の世代へのバトンタッチができ、成果が生まれ、素晴らしいことだなと感動しました。

私たちの想いが伝わることは一番嬉しいことです。また、ファシリテーターの原口さんは、議員になることも進められるが、市民の立場でまちづくりに参画したいと言われ、そのパワーに圧倒されました。どうして市民を巻き込むかが課題だと感じました。公聴と議員間討議です。

14:45~「国会は地方議会をどう見ているか」と題し

自由民主党、衆議院議員 石破茂氏、公明党 稲津久氏、立憲民主党 逢坂誠二氏がパネラーで話されました。

無関心の市民、スタッフの充実、またりやすく伝えることが求められている。議員力アップは、政策力、発信力、現場力、聴く力をつけることにある。外国人旅行者は増えた。が東京一極集中が進んだ。地方から世界へ。市議会から提案してほしい。自治体の原点は地方議会にある。国がやると地方に無理がかかる。地域の実態を知って、悩んでゆっくり地方が考える。議会も一緒になって考えてほしい。政策ビラは具体的なマニフェストを書かざる終えなくなった。一定の効果があった。

議会での議論は自由にすべき。言いたい人があったら議場で言える場となるように。リアリティーを感じる事が大切。

当事者の意見を聴く。地方創生とは、悩んで直視して、国へ働きかける。将来像をもって当事者感覚で議論する。

多くの学びをいただきました。

会派で研修を得たことが大きな成果でした。

とてもハードな研修でしたが、湖南市議会に少しでも活かせるように努力していきたいと思います。

全国の仲間の交流会に参加しました。